欲望の館~ウザい奴らは消えてゆく~
「そ、そんな、十六夜君は謝らないで…!」

音緒は、ぶんぶんと首を横に振る雪心を見て、犬みたいで面白いなこの人と思った。

「そ、それでね。私が来たのは、これを渡すためなの!」

雪心は背負っていたリュックから何かを取り出した。

「これ…捨てられてたから、あいつらがいない時に回収して…。」

雪心が差し出したのは、落書きがされた教科書やノート、そして、体操着と上履きだった。

「体操着と上履きは昨日見つけて…持って帰って洗ったからそのまま使って大丈夫だよ。…教科書とノートはペンで落書きされてるからそのままだけど…」
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