紡ぐ〜夫婦純愛物語〜
すると、優作さんの顔がみるみるうちに赤くなっていった。

(か、可愛い………!!)

男性に対して可愛いなんて失礼でしかないけれど、赤くなった顔をそむける素振りが何とも言えないくらい、可愛らしかった。

少し会話をしただけだけど、おそらく優作さんは口下手なのかもしれない。

それなら私は、しっかりと思った事を口にして伝えようと思った。

「センさん、私はあなたを不安にさせてしまっているでしょうか?」

顔の赤が、まだ引いていなくて薄っすらと赤らむ顔を下に向けながら聞かれた。

「え!い、いえ!そういうつもりで言ったわけではありません。ただ、新しい環境での生活が不安なだけです。でも私、優作さんとなら、この家での生活も頑張れると思います。」

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