恋愛初心者です、お手柔らかに?
「ごめんなさい…好きな人がいるんです。片思いなんだけど…だから、白石さんの気持ちには…」

「いや、はっきり言ってくれた方がいいよ。これで大阪に行けるよ。ありがとう。また本社に戻ってきたら…その時、君がまだ独りだったら…」

その先はちゃんと聞けなかった。
白石さんも、こんな事言ったらストーカーになるよな、って笑ってしまったから。

好きな人に好きだと言ってもらえず、好きじゃない人から好きだと告白されるなんて、なんて残酷なんだろう。

白石さんは、齋藤君とは違うタイプのイケメンで。
あまり喋らない人だけれど、周りの事をよく見てくれていた。
私が新人の頃、失敗した事も自分がチェックをしていなかったからと庇ってくれたり、私だけじゃなくって、本当に周りをよく見ていた。

こんな人を好きになれたらよかったのに、どうして簡単にいかないんだろう。

ごめんなさい…白石さん。

白石さんからの告白を断って、数週間して、白石さんは大阪に行ってしまった。

そして…皮肉にも、白石さんが担当していた会社を齋藤君が任されたのだ。
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