捕まえました。
一瞬どこかに飛んでいた。

「あっ… いや… ちょっと、匂いが……」

「ん? もしかして、臭いですか?」

少しだけ顔しかめた彼は、自分の身体を嗅いで確認している。

「あ!いや、そうじゃなくて…… 」

彼が動けば動くほど、私の語感が揺さぶられる。
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