剛力家の三兄弟

時間が時間だけに、誰かが起きて居るなどと思っていなかったうえに、驚いている真奈美を憲剛は怪しげに見ていた。

「こんな遅く、何やってる?」

「えーと…ちょっと眠れなくて…」

「なら、早く寝ろよ?」

「…もう、事件解決したんですか?」

「いや、まだ…
着替えたら、また直ぐ出かける」

「あの…憲剛さんお腹空いてませんか?
おにぎりありますけど、良かったら…
食べませんか?」

「え?あんたが作ったの?」

「もし、着替えに帰って来た時、お腹空いてたらと、思って…」

「あんた…もしかして…毎日用意してくれてたのか?」

「いえ、毎日じゃないです。今日たまたまで…」
憲剛に重く感じられるのがいやで、真奈美はちょっとした嘘をついた。

「そっか…じゃ、貰う」

自分の作ったおにぎりを美味しいと言って食べてくれる憲剛の姿に、真奈美は喜びを感じていた。





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