カラフル
「え、明日……ですか」
明日は久しぶりにお休みの予定だったんだけど……。
コタツで昼間っからビールでも飲んで、ちょっと奮発して高級なデパ地下惣菜でも買って、順と古い映画のDVDでも観よっかなって、密かに楽しみにしてたんだけどな。
「行く予定だったスタッフから体調不良で休みたいってさっき連絡があって……」
所長は申し訳なさそうに言った。
所長のせいじゃないんだけど。
「急で本当に悪いんだけど、奈津美ちゃんしか頼めるスタッフがいなくて」
「……わかりました、奥瀬さんのお宅ですね。わたし行きます」
「ほんと⁉︎ ありがとう、助かるよ!」
目尻に皺をいっぱい寄せて、所長はホッとしたような声で言った。
あんまりこういうことが続くと、頼りにされすぎて辛くなってくるんだけど、所長のこの恵比寿様みたいな笑顔にわたしは弱い。
なんか断れないんだよね。わたし、ダメンズホイホイなのかも……。
そのあと所長は気を遣ってくれて、お茶に誘ったり夕飯に誘ったりしてくれたんだけどわたしは早く帰りたかったので反故にした。
そしたら代わりにお茶受けのお菓子をたくさんくれた。
お砂糖がたっぷりかかった一口サイズの四角いゼリーとか、お餅と粒あんが入ったもなかとか。
しかも帰り際、
「奈津美ちゃんは本当にいいお嬢さんだね。嬉しいよ」
なんて、ものすごく持ち上げて気を遣ってくれた。
「ありがとうございます、お疲れ様でした」
明日は久しぶりにお休みの予定だったんだけど……。
コタツで昼間っからビールでも飲んで、ちょっと奮発して高級なデパ地下惣菜でも買って、順と古い映画のDVDでも観よっかなって、密かに楽しみにしてたんだけどな。
「行く予定だったスタッフから体調不良で休みたいってさっき連絡があって……」
所長は申し訳なさそうに言った。
所長のせいじゃないんだけど。
「急で本当に悪いんだけど、奈津美ちゃんしか頼めるスタッフがいなくて」
「……わかりました、奥瀬さんのお宅ですね。わたし行きます」
「ほんと⁉︎ ありがとう、助かるよ!」
目尻に皺をいっぱい寄せて、所長はホッとしたような声で言った。
あんまりこういうことが続くと、頼りにされすぎて辛くなってくるんだけど、所長のこの恵比寿様みたいな笑顔にわたしは弱い。
なんか断れないんだよね。わたし、ダメンズホイホイなのかも……。
そのあと所長は気を遣ってくれて、お茶に誘ったり夕飯に誘ったりしてくれたんだけどわたしは早く帰りたかったので反故にした。
そしたら代わりにお茶受けのお菓子をたくさんくれた。
お砂糖がたっぷりかかった一口サイズの四角いゼリーとか、お餅と粒あんが入ったもなかとか。
しかも帰り際、
「奈津美ちゃんは本当にいいお嬢さんだね。嬉しいよ」
なんて、ものすごく持ち上げて気を遣ってくれた。
「ありがとうございます、お疲れ様でした」