元彼氏の取扱説明書
突然の別れ



まだ蒸し暑い夏の日のことだった。



「俺たち別れね?」
彼から別れを切り出された。


何を言っているのか無い頭を絞っても分からなくて
分からないまま頷いてしまい
理解した頃にはもう彼はいなくて私1人だけが立っていた。
まるで時が止まったかのように。


家に帰らなくてはと思うが足が動かない。
ようやく足が動いたと思った頃には涙が止まらなくなっていた。
まだ暑い日のはずなのに私の周りだけ寒かった。


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