無愛想な同期の甘やかな恋情
間中さんに恋をしてから四年近くもの間、見てるだけで動けなかったのは、彼に彼女がいることを知っていたから、それだけじゃない。
私は発足したばかりの新ブランドのチームメンバーになり、さらにクオリティの高い商品を生み出さなければならなかった。


間中さんとは、チームが違う。
私と彼に、業務上の接点はない。


間中さんとの恋を進展させたとしても、私は仕事と両立できるだろうか?
前の彼の時のように、会う時間を作れなくて、また愛想を尽かされてしまうだけなんじゃ――?


結局私は、踏み出す勇気を持てなかった。
それが、一番大きな理由。


穂高君に言われた通り。
恋と仕事の天秤を、常に平行に保つ自信がなくて、恋に重心を賭けることができずに、ウジウジ。
私は、そんな弱虫だ。


なによりも仕事優先のスタンスを貫き、七年目まで来た今、仕事には自信が持てるようになった。
でも、ずっと後回しにしてきた恋は、一度も花開くことなく、枯れようとしている。


自分からは、動けないまま。
関係を変えることができないまま。
間中さんに、秘めた想いを知ってもらえないまま、誰の目にも触れずに、ひっそりと。
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