あなたのこと、好きだけど。
「夢香、振られたでしょ。」
言い当てたのは彩(あやか)だった。
数少ない私の親友の1人。
保育園から一緒で、私の事はなんでも知っている。
「なーんで彩にだけはすぐバレるのかなぁ〜」
「態度変えないように頑張ってるところ。あと、柊翔さんの顔かな」
柊翔(しゅうと)
私の元彼。
昼休み、皆が居る前で呼び出しをくらった。
見せびらかしたかったのか。
今はもうそんなのどうでもいいんだけど。
「でもさ、夢香。夢香も、もうそろっと限界だったんじゃない?」