あなたのこと、好きだけど。
だってそうでしょ?好き合ってるなんて気持ち悪いじゃない。
好きじゃなくても付き合えるじゃない。
付き合うなんてたかが友達の延長線。
お互いの自己満足に人を利用してるだけよ。
自分に恋人がいることへの優越感。
そして私は人より優れているという自信。
なんてみすぼらしい。
私は馬鹿馬鹿しくなり、教室に戻ろうとした。
玄関に向かって、丸裸の靴箱に靴を投げ入れようとした。
(なん…だろ。手紙?だれから。)
夢香へ。と雑な字で書かれた手紙。字は汚いけれど、丁寧に書かれていることだけは分かる。