Reality~偽りの歌姫~《完》
その言葉に、麗は無言で顔を上げた。

鋭い眼差しで俺を見つめる。



ジュリアのことが、かなりトラウマになっているようだ。

思わず口をついてしまった。



「何でもない……」

何事もなかったかのように、麗の手にリストバンドを握らせた。
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