Reality~偽りの歌姫~《完》
俺のサングラスは、尊敬するボイストレーナーに由来するものだ。

麗の場合は、印象に残る大きな目が隠れてしまって勿体(もったい)ない。



俺達の会話を聞いていたのか、琢磨もふらふら寄ってきた。

本番前にもかかわらず、全く緊張感がない奴だ。



「麗ちゃんの可愛い顔が台無しじゃん」

女たらしの琢磨は、いつもの軽いノリで麗のサングラスを外そうとした。
< 26 / 271 >

この作品をシェア

pagetop