携帯メールに恋して

メールの設定

家に着いた春美は、携帯電話を購入してしまった事をどう説明しようか、悩みはじめた。

それより、今日は夫の仁一が泊まりでいないし、まずは携帯メールの設定をしちゃおうと、携帯電話を持ち、メルアドの設定を始めた。

けれども、取説を見ながら、メールの設定に時間がかかりそうだから、息子の朗(あきら)が寝てからにすることにした。

いつになく、そわそわしていることを気づかれないよう平静をよそうのが、一苦労だった。

春美の気持ちをわかってか、朗(あきら)もなかなか寝てくれない。そこで、大好きな機関車トーマスの本を読んでいるうちに寝てくれるはずと思い、本を手にした。


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