血で愛してるの文字を書く
_雪乃side
「ピッピッピッピ…」
携帯のアラーム音で目が覚める。
6時51分。
昨日は彼女と何も話せなかった。
家には来られないとの事なので、せめて
メッセージだけでも、と何件も送ったが、
既読マークが表示される事はなかった。
今日は返信が来ているのではないか、と急いで
携帯の画面に食い入るが、彼女からの返信は来ていない。
違和感を覚える。
いつも彼女は私よりも先に起きていて、
私が目覚めると必ず、おはようというメッセージが来ている、というのに。
今日はそれすらも来ていなかった。
なんだか彼女が離れていくように思えて、
何通も何通もメッセージを送る。
が、いくら待っても返信は来ない。
しばらくそれを繰り返した後、もう学校への
準備をしなければ間に合わない時間になっていた事に気付き、渋々ながらも携帯から目を離した。
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