人魚姫の涙


成也が私の事を好きだと言ってくれた

ずっとずっと、待っていた言葉

ずっとずっと、大好きだった成也


大好きだった、お話を思い出す

私が人魚姫なら

成也は王子様


会いたくって

会いたくって

何もかも捨てて

私は海を抜けて会いに来た


私だけの王子様

泡になんてなりたくない――

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