こじらせすぎた恋心をチョコにのせて。


「ま、待って!!」


止まってくれたけど振り向かないユウキのもとへ駆け寄って震える声で伝えた。


「わ、わたしも…す…すきっ…」


「は……?だってお前、他に好きな奴がいるんだろ?」


「そ、それはユウキの勘違いっ!!」


「はあ?」


「ずっと好きだったのは、ユウキなの…」


「えっ…じゃあ、あの時のチョコも…?」


「チョコ…?あっ、うん。ユウキにあげようと思ってた」


そう告げると突然へたり込むユウキ。


「なんだよぉ…」


何ごと?と見つめていると私を見上げたユウキと目が合う。恥ずかしくなり耐えきれなくなって目をそらすと。


「ミカ」


振り向くと顔を近づけてくるユウキ。


「な、なに?」


「んー。こんな可愛かったっけと思ってさ」


にこっと笑うユウキに不意に胸がドキッとした。


気づくと、目の前いっぱいにユウキの顔。








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