ノンフィクションにご注意を
ポカーンと、ベッドに座ったまま呟いた。


転びそうになった私を支えようとしてくれたのは分かるけど、なぜ私はホッペを撫でられたの?


そしてどうして……許斐君はあんなに優しい目をして、私を見下ろしていたの………?


「ダッハーーーッ!男の子の考えてる事って分かんない!!」


今度は自分の意思でベッドにダイブして、枕を抱きしめる。


今まで流れた事の無い甘やかな空気に、私はちょっとだけドキドキしていた。


「何かの冗談だったのかしら……」


それでも何も分かってない己は、バカ極まりなかったんだ。


ごめん………許斐君。
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