好きのその先を
名前を言おうとすると松嶋くんに遮られ
私と愛花の名前をフルネームで言った。
同じクラスだから名前くらい知ってて当たり前かなんて思いながらも体育祭のことが頭に浮かんだ。
それは愛花も同じだったらしく…
「 柚稀〜もう体育祭一週間後じゃん、早く決めなきゃあ、、 」
「 ペンでこの辺にハートとか自分の名前書いたりするのとかどう? 」
この辺。と言って私の頰をとんとんと触れて優しく微笑む松嶋くん。
なんで、愛花じゃなくて私にするの…
触れられたりするの、慣れてないんだってば。