きみの知らないラブソング
「・・・俺は、歌ってほしいって思うよ。
単純に茉衣の歌が聞きたい。
それに、茉衣には好きなことやってほしいから」
優太の声が胸に刺さった。
切なそうに。それでも力強い。
そんな声だった。
そんな声で言われたら何も言い返せない。
それだけでない。
優太の表情から目が離せなかった。
雨音さえ、遮断されたみたいだ。
ここだけ世界が切り取られたように、何も聞こえない。そんな錯覚に陥った。
「後悔だけはしてほしくないんだ」
優太の声があまりにも切なく。響いたから。
そして。
優太の顔があまりにも悲しく。映ったから。