私は醜いアヒルの子
~零side~
俺の腕の中に収まっている、美澤 紅

男の俺でも分かるほど綺麗な黒髪が、雨の雫でより一層艶やかかに見える

そのまま視線を下げて見えたのは、柔らかそうな白い肌。

陶器のようでは無い。
艶っぽい女の肌でもない。

─────────ただ、まだ産毛があり、とても真っ白で、触れたら直ぐにでも壊れていきそうな感覚になる、儚さ。

肌だけでこんなこと思うなんて可笑しいと自分でも分かっている。
だが、一生懸命顔を隠しながらも、どうしても隠せない部分は何故か──────────


「あの、灯惺さんっすよね!?」

…チッ

「お前ら、コイツに何か手出してねえだろうな」
なぜか無性に腹が立つ
普段こんな事はねえのに
「そ、そんな!出してませんよ!」
「ただ、この子が凄い濡れてたから、俺の部屋で雨宿りしようとしてただけっすよ! 」
「ばか!!」

「…あ?」
部屋に連れ込もうとしてたのかよ
ざけんな
「…う、っ かはっ」
気づいたら、右足で腹を蹴り飛ばしていた
「二度とコイツに近づくな」


おかしい。
自分が。
なぜ。
なぜなのか。
何も分からずイライラした


くそっ


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