【完】浮気という名を心の片隅に

高校の頃は、仲良い友達はいたけど、とびっ

きり仲良くて何でも話せる友達はいなかっ

た。

少し一歩気を使うというか、3年間通ってて

もあまり慣れなかったのが心に残っている。

それに比べて、佐久間くんは真剣に聞いて、

それを一言で言って終わらせないで、アドバ

イスまで付け加えてくれる。

それを聞いて私は思った。

『私の話を真剣に聞いてくれる人に、今まで

会ったことがあるのだろうか？』

佐久間くん、私の目を見て聞いて話してくれ

る。

それがすごく、嬉しくて仕方がなかった。