☆続☆君色〜キミイロ〜
「うちには息子も娘も孫もいませんから。じゃっ。」
『はっ!?ちょっと待てよ!』
「だから誰なんですか!」
『明人だってば!』
―ん…?
あきと…アキト…明人!!
「あぁ!明人か!久しぶりじゃん。」
『気付くの遅ぇーよ。』
莉緒ちゃんが心配そうに俺を見上げた。
「大丈夫だよ。ただの知り合いだから。」
そう言って髪をなでると
『ただのって何だよ!』
と電話の奥からツッコミがきた。