☆続☆君色〜キミイロ〜

すると


「それがオレ流。」


てニヤリと笑った。


「オレ流て…」


なんだか怒るのも馬鹿らしくなって,思わず笑った。


「あ,そういえば…この前は悪かったな。」


「この前て…?」


俺は話しながら冷蔵庫の中から水を取り出し,カチッとペットボトルの蓋を開けた。


「だから,俺が酔っ払って莉緒ちゃんに電話したらしいじゃん…
それで喧嘩したとか…村田から聞いて…」


驚いた。
明人がこんなふうに申し訳なさそうに謝るの,初めてだ。


いつもなら,「ごめ〜ん。許して♪」なんて軽く言うのに…



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