無愛想な王子は理想の花嫁に求婚する
ティアナが行方不明になってから三週間、王宮はまるで通夜のような雰囲気で街も活気を失っている。
婚約者候補であったティアナのユアンとのライバル宣言は街を活気づかせたが、フライハイト国への護衛中の事故に最大貴族のブリュッケル公爵家が関わっていたことに衝撃が走り、その事でフライハイト国からの正式な抗議、責任追求の声にこれからどうなるのかと不安に苛まれている。
シュトルツ国が断罪できたのは地位と領地の剥奪のみ。
貴族であったブリュッケル公爵家にとってはそれだけでも十分な罰だが、それ以上の静粛を求める声も上がっている。
国内が混乱に陥りそうな中、アレクシスは対応に追われつつも一人で“ヴォルフ”なる男を探していたが一向に見つからず焦り始めていた。
ほんの少しの息抜きにと中庭に来て座りこむ。
わらわらと動物達がやってくるが相手をする気もおきなかった。
「王宮中探したが、ヴォルフなんて名前のやつはいなかった……王宮にはいないのか……?」
小さく呟いた声が聞こえたのか、動物達は顔を見合わせると一斉に鳴き始め空を見上げた。
その様子を見ていると、動物達はアレクシスと空を交互に見つめる。
つられて空を見上げると、いつか見た大きな鳥が滑空していた。
婚約者候補であったティアナのユアンとのライバル宣言は街を活気づかせたが、フライハイト国への護衛中の事故に最大貴族のブリュッケル公爵家が関わっていたことに衝撃が走り、その事でフライハイト国からの正式な抗議、責任追求の声にこれからどうなるのかと不安に苛まれている。
シュトルツ国が断罪できたのは地位と領地の剥奪のみ。
貴族であったブリュッケル公爵家にとってはそれだけでも十分な罰だが、それ以上の静粛を求める声も上がっている。
国内が混乱に陥りそうな中、アレクシスは対応に追われつつも一人で“ヴォルフ”なる男を探していたが一向に見つからず焦り始めていた。
ほんの少しの息抜きにと中庭に来て座りこむ。
わらわらと動物達がやってくるが相手をする気もおきなかった。
「王宮中探したが、ヴォルフなんて名前のやつはいなかった……王宮にはいないのか……?」
小さく呟いた声が聞こえたのか、動物達は顔を見合わせると一斉に鳴き始め空を見上げた。
その様子を見ていると、動物達はアレクシスと空を交互に見つめる。
つられて空を見上げると、いつか見た大きな鳥が滑空していた。