無愛想な王子は理想の花嫁に求婚する
熱はすぐに下がりましたが、塞ぎこんだご様子で部屋から出てこられません。
そう報告を受けて様子を見に行ってみるが部屋に鍵がかかっていて開く気配はなく、傍に立っていたメイドが朝食を乗せたトレーを持って困った様子で首を振った。
「いつから食事をしていない?」
「倒れられたのが一昨日の夕方……その日のお昼から見かけませんでしたから丸二日は……」
「……鍵を持ってこい」
そう言うとメイドは頭を下げトレーを持ったまま下がる。
扉に視線を戻すと強めにノックをしながら中にいるであろうティアナに話しかけた。
「ティアナ、いるのだろう?
何があった、ここを開けろ」
何度問いかけても反応がなく、もしやまた部屋で倒れているのではと思っていると先程のメイドが鍵を持って戻ってきた。
鍵を受け取り扉を開けると、メイドに下がっているように言い部屋に入る。
朝なのにカーテンを締め切った薄暗い部屋を見回すも姿は見えず、寝室に入るとそのベッドの上で膝を抱えて踞るティアナを見つけた。
「……ティアナ?」
呼び掛けに反応はなく、近づいてその肩を軽く叩くとゆっくりと顔を上げたがその瞳は焦点が合っていなかった。
そう報告を受けて様子を見に行ってみるが部屋に鍵がかかっていて開く気配はなく、傍に立っていたメイドが朝食を乗せたトレーを持って困った様子で首を振った。
「いつから食事をしていない?」
「倒れられたのが一昨日の夕方……その日のお昼から見かけませんでしたから丸二日は……」
「……鍵を持ってこい」
そう言うとメイドは頭を下げトレーを持ったまま下がる。
扉に視線を戻すと強めにノックをしながら中にいるであろうティアナに話しかけた。
「ティアナ、いるのだろう?
何があった、ここを開けろ」
何度問いかけても反応がなく、もしやまた部屋で倒れているのではと思っていると先程のメイドが鍵を持って戻ってきた。
鍵を受け取り扉を開けると、メイドに下がっているように言い部屋に入る。
朝なのにカーテンを締め切った薄暗い部屋を見回すも姿は見えず、寝室に入るとそのベッドの上で膝を抱えて踞るティアナを見つけた。
「……ティアナ?」
呼び掛けに反応はなく、近づいてその肩を軽く叩くとゆっくりと顔を上げたがその瞳は焦点が合っていなかった。