無愛想な王子は理想の花嫁に求婚する
何の気なしに二階にある執務室の窓から外を見てみると、楽しそうに話しながら歩くユアンとティアナの姿が見えた。
いつもティアナが動物達といる中庭から離れているはずのこの場所に何故……?と思って見ていると、ユアンが何か話し、それに対して笑うティアナ。
そして、たまに此方を見てはユアンはふっと笑う。
あてつけかーー
瞬間、頭に血が上りかけたが頭を振りなんとかやり過ごす。
ユアンのあの言葉は正に宣戦布告。
別に婚約者選びに興味がなく、たんに見合い話避けと少しの興味から候補においただけのティアナはアレクシスにはどうでもいいことのはずだったのだが……
チラッともう一度窓の外を見ると嬉しそうに微笑んで、その笑顔をユアンに向けているティアナがいて、おもしろくないーー。そう思ってしまった。
あの笑顔をユアンに見せているのが、向けられているのが自分でないのが、アレクシスはおもしろくなかった。
ーーティアナを見てピンときたんだよ。
ユアンの言葉が頭の中で過ったとき、アレクシスは執務室を飛び出していた。
いつもティアナが動物達といる中庭から離れているはずのこの場所に何故……?と思って見ていると、ユアンが何か話し、それに対して笑うティアナ。
そして、たまに此方を見てはユアンはふっと笑う。
あてつけかーー
瞬間、頭に血が上りかけたが頭を振りなんとかやり過ごす。
ユアンのあの言葉は正に宣戦布告。
別に婚約者選びに興味がなく、たんに見合い話避けと少しの興味から候補においただけのティアナはアレクシスにはどうでもいいことのはずだったのだが……
チラッともう一度窓の外を見ると嬉しそうに微笑んで、その笑顔をユアンに向けているティアナがいて、おもしろくないーー。そう思ってしまった。
あの笑顔をユアンに見せているのが、向けられているのが自分でないのが、アレクシスはおもしろくなかった。
ーーティアナを見てピンときたんだよ。
ユアンの言葉が頭の中で過ったとき、アレクシスは執務室を飛び出していた。