この恋の終わりは
結局私はカクテルを
3杯も呑んでしまって、
軽く酔っ払っていた。


「それはよかった。
でもね、広翔はやめておきな。
美羽ちゃんがすごくいい子だって分かったから
広翔の友達として忠告しておく。」


言われた瞬間、
多分お酒のせいもあって
言っていることが
よく理解出来なかった。


「美羽ちゃんが傷つくのは
見たくないんだ。」


「それってどういう…、」


そう言った池上さんは
とても真剣な瞳をしていて
もっと詳しく聞こうと思ったけど
タイミング悪く小川さんが
戻ってきてしまって
それ以上話すことは出来なかった。



「御馳走様でした。
また来ます。」


結局何も聞けないまま
私達はお店を後にした。
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