愛しい君の為なら何だって
璃「お待たせ、待った?」

待ちに待った10日。

颯を水族館に誘った。

(水族館なのはまだ内緒)

颯「そんなに待ってないよ」
 「てか、その恰好は変装?」


ハハッと颯が笑う。

そんなに面白いかな?

璃「この格好は私が私だとばれないように…」

と、必死に説明する

今の私の格好はサングラスだ

颯「そっちの方が目立たない?(笑)」
璃「いいの!!」
 「私が私だってわからなきゃいいんだもん!!」
 「というか、マスクをしてないだけましだもん」
 「さぁ行こう!!」

私は恥ずかしくなってすたすたと先に行く

後から颯がパタパタと駆け寄ってくる

颯「今日はどこに行くの?」
 「よく考えたら俺、何も知らないんだけどw」
璃「今日はね、水族館に行ってみようと思っています!!」
颯「水族館?」」
璃「この間の撮影できたときに、今度ちゃんと来てくださいってもらったの」
 「すごく素敵な所なんだよ??」
颯「水族館かあ…」
 「俺、初めて行くなあ」
璃「奇遇だね、私もだよ」
颯「璃々も行ったことないんだー、意外だなあ」
璃「撮影とかで行ったことあるんだけど」
 「ちゃんとプライベートで遊びに行ったことないんだよね」
颯「俺も両親が忙しかったからねー」


なんて昔話をしながら電車に乗る

結構混んでるな・・・(←当たり前)

ガタッ!!っと大きく揺れる

璃「ひゃっ!!」

バランスを崩してしまった私の体を颯が支えてくれる

颯「大丈夫?」
璃「…ありがと」
颯「俺の腕につかまってて」
璃「…うん」

なんか、凄く照れる
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