私の中の深い闇
2人目の悪魔
すべてが終わり、直也君は私に言った。

『真優…素敵な夜だったね。君は、一生僕の物だよ。一生僕に従うんだ』

ワインを飲みながら、直也君は、低い声で笑った。

怖い…

狂ってる。

『今までもずっとこんなことを?』

思い切って聞いた。

『これが僕の恋愛表現。他の女達にも当然同じことをしてるよ。最高だろ?こんなカッコイイ男に愛してもらってるんだから』

同窓会のあと、真梨愛も、直也君に同じことされたんだ。

直也君も、昔の真梨愛と同じ、見えない部分を傷つけた。


2人とも…悪魔だ。

< 25 / 37 >

この作品をシェア

pagetop