溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
9月ももうすぐ終わりに差し掛かり、歩く人々の服装もバラバラだ。

さすがに遅い時間は肌寒いと感じることもある。

雨が降れば余計に。

大通りまで出てタクシーを拾うか、駅まで歩いて電車に乗るか、、、

「家どこ?」

なんの躊躇いもなしに、ガム食べる?的なノリで聞いてくるこの人は、気遣いを覚えてもらいたい。

あきらかに警戒心剥き出しの顔で見てると、大袈裟にため息を吐かれた

「柔道と空手、そんな強者襲う趣味はない」

相変わらずのポーカーフェイス

もう少し言い方ないものかしら、、、

「軽く傷つきますね。その言われ方。」

「先に牽制したのはお前だろ。」

否定は出来ないけど、、、

じゃあ、なに、牽制しなきゃ襲うってこと?

いや、まさかね。

どっちにしてもそんな関係になるつもりは毛頭ない

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