“I've never been this much in love.”
「アイツ…両親が医者でさ、忙しくてあんまりかまってもらえなかったんだ。

俺も同じだし…ってそれだけじゃなくて、何だろうなぁ…、上手く言えないけど…可愛くて…」



「悠ちゃん、分かるよ。好きになった理由考えたって仕方ないんじゃない?

問題はどこが好きかより、どれだけ好きかが問題じゃない?

だから、彼女に別れを告げたんだろ?」



多分…好きの始まりは同じ境遇だったのかもしれない。



アイツんちは両親が産婦人科を開業していて、一人で居る時間が多かった。



俺は片親で母親しか居なくて、ずっと孤独を感じてた。



だけど、お互い、寂しさを抱えていても、



当たり散らす訳でもなく…



泣きわめく訳でもなく…



いつか恩返ししたいと思っていた。




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