俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」
それでも、シンファがそばにいてくれるから頑張れるネ。もちろんシンファが辛い時は私が支える。

そして、私はシンファとの結婚を意識するようになったんだヨ。

世界平和対策本部のメンバーとして選ばれた時、シンファはとても喜んでくれたネ。「平和になるんだね!」と何度も言ってくれたヨ。

その日の夜は、甘い夜だったヨ。夜を一緒に過ごしたのは初めてではないけれど、今夜のはいつもより特別な夜だったネ。

「……シンファ、もうすぐ夜が明けるヨ」

一晩中、私たちは抱きしめあったんだヨ。でも眠るのはもう少し我慢する。今日は一緒に夜明けが見たいんだヨ。

「…うん…」

シンファの体に、私は自分の服を羽織らせ、横抱きにして椅子に座らせる。黒一色だった街に、色と光があふれてくるんだヨ。それはまるで、真っ白な紙に色とりどりの絵の具を塗ったように美しい。

黒が瑠璃色に変わり、東雲に染まっていく。

「きれい…」

そう呟くシンファの手を、私はそっと包み言ったヨ。

「シンファ、この世界大戦が終わったその時は……」

私はシンファの目を見つめる。夜のように黒い目。私も同じ黒い目なのに、同じ目だとは思えないほど美しい。

「結婚してくれませんか?」

シンファの瞳に、涙が浮かぶ。そして、シンファは優しく微笑み言った。

「……はい」

暁のように儚く美しい世界を、二人で歩む日は近い。
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