もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
さらには焦った様子で手を離してきた。
「……怪しすぎるだろ」
「な、なんでもない……」
寝る前まで泣いてたくせに。
あの涙は、キスが嫌だってことだよな?
それにしては、今の反応がおかしい。
嫌だったのなら、すでに避けられてもおかしくないのに。
目の前にいる唯香は明らかに照れた表情をしていた。
「ほら、何しようとした?」
わざと、少し優しい言葉遣いで聞いてみれば、一瞬黙り込んだ唯香。
かと思えば、諦めたように本音を話してきた。
「……健斗が寝てて、かっこいいなって……つい、頭撫でてた……けど、すぐ起きちゃって……」
それも、顔をさらに真っ赤にしながら。