もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
「光原先輩」
「奇遇だね。
でも、どうしてすでに唯香ちゃんが乗ってるの?
どこか行ってた?」
「あ、はい。
一駅隣のカフェに行っていて……」
別に隠すことでもないから、素直に答える私。
「そうなんだ」
「でも、光原先輩は?」
スマホの時計を確認するけれど、まだ5時過ぎで。
まだ部活が終わるには早い時間だ。
「今日は外練で、試合前だったから早く終わったんだ」
「もうすぐ試合なんですか?」
「そうだよ。今週の土曜にある」
今週の土曜って……あと2日もない。
「本当にもうすぐですね」
「そうなんだよ、だから部内もピリピリしてて」
光原先輩はキャプテンだから、部内の空気もちゃんと察しているようだ。