もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
揺らがない瞳。
きっと、嘘じゃない。
でも、特別な存在ってどういうこと?
好きとはまた違うって、ことだよね?
よくわからなかったけれど、健斗は否定してくれた。
私を利用してるわけでも、欲求を満たすわけでもないって。
「信じていいの……?」
「そもそも欲求不満とかじゃねぇなら。
俺だって我慢したいけどできねぇんだよ」
「どうして?」
「全部、唯香のせい。唯香のことになると、いろいろ耐えられなくなる」
健斗の手が、撫でるようにゆっくりとおりてきて。
頬に添えられる。