もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
恋人らしいことをする度に、きっと私は傷ついてしまう。
“これはフリ”なのだと思う度、この気持ちを隠すのが困難になる気がして……。
「じゃあせっかく恋人のフリをするから、それらしいことやるか」
「えっ……?」
ひとり、思い悩んでいると、健斗が早速恋人らしいことをしたい様子で。
「なんで?今は別にフリする必要なんか……」
「練習」
れ、練習って……そんな簡単に言ってしまうのが、なんだか悲しかった。
「練習なんて必要ないよ!
ほら、私たちって今でも『付き合ってるの?』って聞かれるくらいの関係だか……」
だから私は断ろうとしたら、突然健斗が距離を詰めてきて。
一瞬のうちに視界が暗くなり、背中に手を回され、抱きしめられる形になった。