もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜



普通なら告白されてもおかしくないけれど、みんな健斗に近づこうとしない。

それは健斗がクールで近寄りがたい雰囲気を漂わせているからである。


話しかける女子もちらほらいるが、そっけなく言葉を返されるだけ。



だから容易に近づけないし、遠くから見つめるだけになる。



私だって最初は、ここまで仲良くなって、さらには好きになるとは思わなかった。

席が前後だから仲良くなった……わけではなくて。


きっかけは、同じ図書委員になったことだった。



図書委員は人気がなく、先生の適当な指名で、私たちが図書委員をやらされて。

最初のほうは、最悪だってずっと思っていた。


健斗の第一印象は怖くて話しにくい人、だったから。

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