もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
最初こそまったく話さずに、図書委員の仕事をふたりでこなしていたけれど。
『図書委員とかふたりもいらないだろ?
サボって俺と遊びに行こうぜ』
ある日の放課後、突然年上の怖そうな先輩に絡まれてしまって。
『え、あの……すいません、今仕事中なんで』
『大丈夫だって、そんなのあいつにやらせとけば』
先輩はそう言って、無表情で棚に本を戻す健斗のほうをチラッと見るなり、また私に視線を戻した。
『ひとりだと大変なんで、あの』
『何のために俺がわざわざ来たと思ってんだよ』
何とかして断ろうと思っていたら、乱暴に腕を掴まれてしまい、持っていた本が全て床に落ちてしまって。
音が響き、静かな図書室にいる数人の生徒からちらほら視線を感じつつ、見て見ぬ振りをされてしまい、もうダメだと思っていた。