【バレンタイン&ホワイトデーSS】【番外編】最後の夜に「愛してる」を誓って
「……お前の両親のところにも、挨拶に行かないとな」

「わぁ! やっと決心してくれたんですか」

「アホ。とっくに決心してる。じゃなきゃ、婚約指輪なんか買うわけないだろ」

夜景をバックに、上機嫌な彼女を見つめながらワインを味わう。

初めて出会ったときも、上司として振る舞っていた間も、まさか彼女を結婚相手に選ぶとは予想もしていなかった。

――あのとき、見ない振りをしていた俺は間違っていたよ。

中途半端な態度をとって彼女を苦しめてしまった分、これからは大切にしてやろうと、自分に言い聞かせるのだった。
< 21 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop