【バレンタイン&ホワイトデーSS】【番外編】最後の夜に「愛してる」を誓って
軽く舌打ちした後、ちらりと視線を入り口の方に向けて誰も入って来ないことを確認し、彼女の手からその包みを乱暴に受け取った。
……仕方がないだろう、この負の連鎖を断ち切らなきゃならないんだから。
「開けるぞ」
「っえ!?」
「どうしてそんなに驚くんだよ」
「……まさか、受け取ってもらえるとは思わなかったので……」
「じゃあ用意するなよ……」
呆れ半分にリボンを解き、ビリビリにならない程度に――俺としてはすごく丁寧に――包装紙を開けると、カカオ形をしたチョコレートが2粒入っていた。
リーフレットには、高級カカオ99%の文字。
本気かよ。罰ゲーム級に苦いやつじゃねーか。
「お前、これ食べたことあるのか?」
「いえ?ありませんけど」
「食べてみろ」
「へっ?」
……仕方がないだろう、この負の連鎖を断ち切らなきゃならないんだから。
「開けるぞ」
「っえ!?」
「どうしてそんなに驚くんだよ」
「……まさか、受け取ってもらえるとは思わなかったので……」
「じゃあ用意するなよ……」
呆れ半分にリボンを解き、ビリビリにならない程度に――俺としてはすごく丁寧に――包装紙を開けると、カカオ形をしたチョコレートが2粒入っていた。
リーフレットには、高級カカオ99%の文字。
本気かよ。罰ゲーム級に苦いやつじゃねーか。
「お前、これ食べたことあるのか?」
「いえ?ありませんけど」
「食べてみろ」
「へっ?」