「Last note」〜特性を持つ者へ3
「青山と廣瀬ってさ……昔から人とどこか違ったオーラ放ってたよな。」

誉が俺をじっと見つめてくる。

「…まぁ廣瀬は確かにそうかも。
あいつのモテオーラは異様だったし。」

特性持ちゆえのオーラの事だろうが、
俺はそう誤魔化すしかなかった。
誉はそんな俺を益々見つめてくる。

「俺はどっちかといえば、
青山の方が気になってたけどな。」

何気に勘の鋭い事を言う誉から、
つい視線を逸らしてしまった。

「……必ず犯人は捕まえる。
今夜は念の為、警備をつけるから誉も休めよ。」

「分かった、ありがとう。
廣瀬にもよろしくな。」

最後はちょっと微笑み合ったりなんかして、
俺は病室を出た。

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