「Last note」〜特性を持つ者へ3
「えっ!公の中で認知されてるのか?」

「あぁ、まぁまだほんの1部でだがな。
国家機密だ。」

特性には、公には明かされていない
あるHPがあるのだが、それを1部の公の組織が情報を得てしまったらしい。

「治療の条件は?」

「国への貢献者、特性保持者、
それから余命3ヶ月以上である事だ。」

それを聞いた俺は愕然とした…。

「だからすまないが、私情での決断は出来なくなってしまった。」

「まぁ昔からむやみに特性を使うの禁止されてたけどね。ホントに私情で救われたのは私くらいよ。」

さつきさんは櫂の幼なじみであり、2年目の恋人だ。

櫂が留学して後々ついて行き、それ以来研究のパートナーとしても付き合っているとは聞いていたが…なんだか心もとない。

「そっか…なんか再会できて喜びたいのに…
残念だけど、しょうがないんだな。」
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