リアル人生ゲーム(裏)


「えっ⁉︎」と、同じく驚きの声を上げる。


けれど、さっきのとは全然、意味が違う。


「最初に言ったよね?途中でやめることはできないって。それでもやめるなら、死ぬだけさ。僕は別に構わない。誰かが死んでも、別の誰かを補充するだけだからね」


悪魔の説明に、私たちは黙り込むしかなかった。


やっぱり途中で抜けられない。


最後まで、ゴールするしかない。


「あぁ、それから、もし寝ないでこの場に参加しないのなら【ペナルティー】を課せる。僕が代わりにサイコロを投げるけど、必ずマス目がめくれるから注意してね」


「そんな__」


私が呟くと、みんなが私を見た。


その目に、どことなく責める色を感じた。


元はと言えば、私がみんなを引き込んだ。最初は幸せなことばかりだったが、今はもう__。


「でも、あと半分で終わる。さっさと終わらせよう」


彰の言葉に、私たちは無言でサイコロを投げる。


そして。


【全財産、失う】


それが、不参加の板垣に与えられた目だった。


しかも板垣本人が居ないため、指令書は引くことができない。


気の毒だが、ここに居ないため仕方がない。


もう決定事項となった。


不参加は認められないんだ。


絶対に。



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