思いは海の底に沈む【完】
決意
『僕…ずっと幸せだったんです
先輩といることで僕にも人間のような感情があるように見えた』

「来ないで!」

『どうしてですか?僕たちは同じなのに…。』





怖がる麻衣子先輩を追い詰める

俺も…友男と同じだ
“異常”なのに“正常”の皮を被って生きている


役作りも何もなかった。俺、最初から友男だったんだ



拘束した麻衣子の爪をゆっくりと剥がす

麻衣子は声にならない叫びをあげて俺は頬笑む






『先輩、今苦しいですか?』

「いや…いやぁあ!!」






先輩という名の玩具にナイフを突き立てる。生きるために
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