思いは海の底に沈む【完】
「それは迷惑な話だ。あぁ、そういえば湊」

『は、はい?』





柊さんは俯いたと思ったらどす黒いオーラ丸出しでニコニコ笑っている

前と同じ、獲物を狩る目だ…。


この先を聞いちゃいけない気がするのは俺だけ…?




『あ!柊さん、予定を思いだし…』

「この前のお詫びに女の子とのデートを教えてくれませんか?」

『無理無理!だって俺は男だし、それに知り合いの女の子も少ないから紹介もできないし』

「湊がこの前みたいに変装すれば良いでしょう?なんの問題もありません」


何それ!問題ありありじゃん!

『え、でも』

「あぁ、この事をお嬢様にご報告しないといけませんね~」

『分かった!分かったから乙羽さんにご報告だけはやめて!』


じゃないと着せかえ人形の如く服を着せられるに決まっている
俺は人間着せかえ人形になりたくはない!
…恐ろしい







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