思いは海の底に沈む【完】
休憩時間、楽屋がノックされて緑川さんかと思い開ける




「湊、ごめんね。ちょっといいかな」


この人は…。
この前紹介された美代子さんの旦那さんだ



『お義父さん…どうしたんですか?』

お義父さんを迎え入れる


「今度、僕の会社で記念パーティーがあってね。
君にサプライズゲストで出て欲しいんだ。その方が多く人が来るだろ」

『では、マネージャーの緑川に聞いてください』

「君から頼んでくれないのかな」

『申し訳ありません。俺はスケジュール管理をやっていませんのでそれはできません
今度からは事務所に問い合わせてくれると確実かと思います』

「君は冷たいな
美代子と結婚すれば君も一緒に来るかと思ったら」

『ははっ。俺が?年頃の息子は気難しいんですよ。帰ってもらえます?』

「正直、君のお母さんは自分勝手で耐えきれないよ。君もお家に来ないかい?」

『可愛いじゃないですか。俺の母さん。俺は行きたいですが母さんが嫌がるんですよ』
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