思いは海の底に沈む【完】
その夜だった



それのところにマスコミが来なかったからお義父さんは何もしなかったと取って良いだろう

一応、緑川さんにも報告した




証拠がないんだから世の中が信じるはずがない

ここまで完璧に演じてるんだから




美代子さんから電話があった




「…湊!!どうゆうこと!?」

『何が?どうしたの?』

「もう別れるって…。」


お義父さんの事か…。





美代子さんの家に急ぐと

洋服が引き裂かれている



『美代子さん?大丈夫?』

「あなたがいけないんじゃない!あなたが何かしたんじゃない!」

『美代子さんが大事なんだから何もするわけないだろ?』

「だってあの人以前言ってたもの。前から湊にアポ取ってたのにマネージャーにお断りされたって!」

『ごめんね。仕事の暇がなくて近い日のパーティーとかはゲスト出演出来ない決まりなの』

「ちょっと位出ても良いじゃない!あなたの家族なのに!?」

『美代子さん落ち着いて!!』




美代子さんは拳を振り上げる
咄嗟に顔を庇った
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