グリーンピアト物語~地底の皇女と地上の皇子~
その夜。
客間のベッドで、マロンディスとシルビアは一緒に眠った。
2人で寄り添って抱きしめあったまま眠って、とても安心感を得られた。
6年も離れていたけど。
その空白に時間はアッと言う間に埋められてしまうくらいだった。
2人の出会いは今から7年前。
マロンディスが学校を卒業して、南グリーンピアトに探索に出掛けた時だった。
足を滑らせて転落したマロンディスを、偶然見かけたのがシルビアだった。
地底の人間であるシルビアは、地上が見たくてよく遊びに来ていた。
真冬の雪が積もる中、シルビアは青いミニスカートのワンピースに、白いレースのショールを羽織って、靴も履かず素足のままだった。