幸福論
そんなこんなで時計を見れば
22時過ぎ。


まこちゃんの帰宅時間がきた。





「あ、そろそろ帰るね。
その前にお手洗い行ってくる。」





一旦部屋を出て行く彼女を見送った後、
急に志乃ちゃんの顔が曇ったように感じた。


それと同時に口を開き




「ねぇ、龍達のグループのさ、
その、紺野さん...ってさ、今彼女とか...いるの?」





こんなことを聞いてきた。





「急になんで?」

「教えて、いるの?」

「いや、おらんとは思うけど....
志乃、紺ちゃんと仲良かったっけ?」

「いや、そういうわけでは無いんだけど....」





龍とのやりとりに耳を傾ける。





「あのね、その....次のモデルがさ、
実は紺野さんで.........」

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