幸福論
「....もしもーし、どした?」






いきなり静かになる俺ら。
どうやら電話の相手は新藤さんのようで。





「おっけー!1人で大丈夫?
...うん、わかった!待ってるね、はいよー。」




「なんか忘れ物だって。
...あ、あった、これだ。」






紺ちゃんの足元には
新藤さんの忘れたパスケース。






「取りに戻ってくるって。」

「紺ちゃんよかったやん会えるで!」





駅に着いてから気付いたのか、
戻るには15分ぐらいかかるよう。
話しながら新藤さんが戻るのを待った。



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